Apple Watchが日本でも「心電図を記録する機能」と「不規則な心拍を通知する機能」に対応しましたね。
待ちに待った機能が、ついに使えるようになりました。
心電図機能を使えるようにするには
心電図機能を使えるようにするには、先にiOSとApple Watch OSをアップデートする必要があります。
iOS 14.4にアップデート
iPhoneをiOS 14.4にアップデートします。
このアップデートには、以下の機能改善や修正も含まれています。
iOS 14.4には、iPhone用の以下の機能改善が含まれます:
- より小さなQRコードを認識可能
- “設定”でBluetoothデバイスの種類を分類するオプションにより、音声通知の送信先のヘッドフォンを正しく識別
- iPhone12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、およびiPhone 12 ProMaxのカメラが新しい正規のApple製カメラとして確認できない場合に通知
このリリースには、以下の問題の修正も含まれます:
- iPhone 12 Proで撮影したHDR写真に画像のアーティファクトが現れることがある問題
- “フィットネス”ウィジェットに最新のアクティビティデータが表示されないことがある問題
- タイプ入力の反応が遅くなる場合や、単語の候補がキーボードに表示されない場合がある問題
- “メッセージ”で正しい言語のキーボードが呼び出されないことがある問題
- “アクセシビリティ”でスイッチコントロールを有効にすると、ロック画面から電話に応答できなくなる場合がある問題
また、「悪意のあるアプリケーションに権限を昇格される可能性」や「リモートの攻撃者によって任意のコードが実行される可能性」といった深刻な脆弱性も修正されていますので、すぐにアップデートすることをおすすめします。
WatchOS 7.3にアップデート
次に、Apple WatchをWatchOS 7.3にアップデートします。
このアップデートには、以下の新機能、機能改善、およびバグ修正が含まれています。
このアップデートには、以下の新機能、機能改善、およびバグ修正が含まれています。
- “ユニティ”の文字盤: パン・アフリカの旗の色から着想を得たもので、1日を通して身体の動きに合わせて形が変わり、自分だけの文字盤を作り出すことが可能
- Apple Fitness+登録者のための“ウォーキングの時間”: “ワークアウト” Appでのウォーキング中にゲストがインスピレーション溢れるストーリーを共有するオーディオ体験
- 日本、マヨット、フィリピン、およびタイでApple Watch Series 4以降の“心電図” Appに対応
- 日本、マヨット、フィリピン、台湾、およびタイで不規則な心拍の通知に対応
- ズーム機能を有効にすると、コントロールセンターと通知センターが反応しなくなることがある問題を修正
私の場合、iPhone 12 Pro MaxとApple Watch Series 5で1時間ほどかかりました。
iPhoneでアプリの設定
次に、アプリの設定を行います。
Watchアプリから「心臓」を選んで、
「"ヘルスケア"で"心電図"Appを設定」を選びます。
「心電図(ECG)」の「設定」を選択。
ここでは生年月日を入力します。
「続ける」を押すと、「"心電図"Appの仕組み」の説明画面になります。
ここでも「続ける」を押しましょう。
「起こりうる結果」の画面になります。ここでは、心電図を取ったあとに表示される4種類の結果が説明されています。
「洞調律」は、心拍が一定のパターンとなっていることを意味します。
「心房細動」が検出された場合は、心拍が不規則になっていることを意味します。心房細動は不整脈の最も一般的な形態です。
「低心拍数または高心拍数」は、心拍数が50拍/分より下または120拍/分より上で、"心電図"Appで心房細動をチェックできず、記録は判定不能となります。
「判定不能」は、結果が判定不能な場合で、記録結果を分類できません。これには、記録時に腕を机の上などに置いて安定させなかった、またはApple Watchのバンドがゆるんでいたなど、さまざまな原因が考えられます。
ここで「続ける」を押すと、
「知っておくべき4つのこと」の画面になります。
- 心臓発作を見つけることはできません。
- 血液凝固(血栓)や脳卒中を検知することはできません。
- その他の心臓関連の病気を検知することはきません。
- 体調がよくないと感じる場合は、ぜひ医師に相談してください。
新たに使えるようになった心電図機能ですが、この計測結果で病気の診断はできないことに注意してください。
参考にはなりますが、病気の診断をするのは医師です。気になる結果がでたら、医師の診断を受けてください。
心電図を取る
さて、ここまできたら、いよいよ計測です。
ドキドキしますね(ドキドキすると心拍数が上がるので、計測は落ち着いてから行いましょう)。
「続ける」を押して、「最初の心電図を取る」の画面になったら、Apple Watchで"心電図"Appを開きます。
すでにApple Watchは最新のWatchOS 7.3になっていることと思います。
"心電図"Appは、白地に心電図パターンのAppです。場所はそれぞれのApple Watchで違うので、探してみてください。
立ち上げると、注意書きが表示されます。
正確な心電図を取るには、Apple Watchが"設定"で選択されている方の手首に装着されている必要があります。
私の場合、左の手首に装着していますので、このまま「OK」を押します。
指でAppe Watchのデジタルクラウンに触れてください。
計測が始まります。この画面、計測の数値をちゃんと表示してくれているようです。こういう芸の細かいところがアップルの良さです。
約30秒で計測が終了します。静かに待ちましょう。
私の場合、洞調律となりました。心電図に問題はないようです。
スクロールすると、説明文が出てきます。
さらにスクロールすると、体調を聞かれます。問題なければ「完了」を押します。
ここでiPhoneに戻ると、「設定の完了」画面になっています。
「完了」を押すと、心電図の結果の記録が見られます。
この画面に、「"心電図"Appに新機能が追加されました」とあるので「アップデート」を選んでみると、
「心拍数が高いときに心房細動(AFib)の有無を確認したり、計測がうまくできず結果が判定不能な場合にお知らせしたりすることができるようになりました。」とあるので、「続ける」を押してみます。
がーん!
日本では使用できないそうです。なんてこったい。
やっと心電図機能が使えるようになったと喜んでいたのに、まだ日本で使えない機能があるとは。
単に測定するだけではなく、結果が良くないときはApple Watchの方から教えてくれるとありがたいですけどね。これが使えるようになるのは、いつのことでしょうか。
不規則な心拍の通知
気を取り直して、不規則な心拍の通知をオンにしておきましょう。
こちらも今回、新たに使えるようになった機能の一つです。
iPhoneのWatchアプリから再び「心臓」を選んで、
今度は、「不規則な心拍の通知を"ヘルスケア"で設定」を押します。
先ほどの日本では使えないお知らせ機能と何が違うのかよくわかりませんが、とりあえずApple Watchが健康上の問題を通知してくれる機能はオンにしておいたほうがいいでしょう。
ここで「設定」を押します。
「Apple Watchで心房細動をチェック」の画面に移ります。
「続ける」を押します。
ここでも生年月日を入力します。
さらに、過去に医者や病院から心房細動と診断されたことがあるかないかを選んで、「続ける」を押します。
Apple Watchでは、不規則な心拍が起きていないかを確認するため、時々心拍を調べてくれるそうです。ありがたいですね。
「続ける」を押します。
ここでも、先ほどの"心電図"Appの設定のときと同じような画面が出てきます。
- Apple Watchでは心臓発作を見つけることはできません。
- Apple Watchでは、心房細動を常時監視しているわけではありません。
- 体調がよくないと感じる場合は、通知がなくてもぜひ医師に相談してください。
- 薬剤を変更する際は、必ず医師に相談してください。
先ほどとは内容が違うようです。ちゃんと読んでおきましょう。
ここまで来れば、通知をオンにできます。「通知をオンにする」を選びましょう。
これで、一通りの設定が終わりました。
Apple Watchで心電図の計測結果が思わしくなかった場合でも、すぐに心機能に問題が発生しているとは限りませんが、医師の診断を受けるかどうかの判断材料にはなります。
iPhoneユーザーはApple Watchも必須アイテム!
この通知で、助かる命もあるでしょう。
Apple Watch Series 6は42,800円(税別)からと、そこそこ値が張るモノではありますが、これで一命を取りとめることができるなら安いとも言えます。
心電図の計測はSeries 4からできます。アップルストア以外で旧製品の在庫を探して安く買うこともできますし、アップルストアのオンラインでも、トップページの一番下にある「整備済製品&旧モデル新品」で安く買える場合もあります。
個人的には、「iPhoneユーザーはApple Watchも一緒に使うべき!」と思っています。